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 ぐりこの制作手帖 - その12 折り込み 

公演に行けば必ず渡されるのが折り込みチラシの束。
これを読んでる人は今まさに手にしていることでしょう。この束を作る作業が「折り込み」です。

地域によって折り込み方法にも差があって、
決まった時間の中でご自由に劇場に来て折り込んでくださいという「各自折り込み」は、名古屋以外ではあまりないそうです。
関西では部数が少なくても、時間を決めて折り込みたい人が集まって行う「一斉折り込み」が主流。
東京の「NEXT」、大阪の「righteye」など折り込み代行サービスも各地に有り、オレンヂスタも「折込みネットワーク」をいつも利用しています。

溜まるチラシが鬱陶しく思うかもしれませんが、折り込み束は次に観る演劇情報の宝庫です。
この公演に足を運んだ人なら、自分の公演もきっと楽しんでもらえるだろう。
そんな思いでA4サイズに作品を詰め込んで挟み込んでいます。
折り込みチラシはいわば、公演から公演へお客様をつなぐバトンのようなものかもしれません。


佐和ぐりこ
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 ぐりこの制作手帖 - その⑪公演企画書 

制作を始めた学生の頃は触ったこともなかったけれど、
今では制作のかなり重要なお仕事ナンバーワンなのが「企画書」。
お客様の目に触れることはありませんが、形のない作品を公演という形で実現するために影で働く営業部長とも言えます。

公募企画応募、キャストスタッフ依頼、プレスリリースなど、場面によって求められる役割は様々。
企画主旨・団体概要・あらすじ・公演情報、と掲載すべき基本フォーマットはありますが、公演の特徴によって入れたい内容もそのボリュームも変わります。
内容はもちろん、手に取っただけで企画に興味をもつようなデザイン性も出せるのが理想です。

作品を面白くするのは作家や創作チームの仕事ですが、公演の売りポイントを考えるのは制作の仕事。
ただの事務的な書類ではなく、制作が作品の魅力を見極めてそれを伝える言葉を尽くす企画書を作ることが、作品の発表機会を増やし創作環境を整えることにつながります。


佐和ぐりこ

 ぐりこの制作手帖 - その⑩おもてなし 

劇場では、音響照明など舞台裏で働く「裏方」に対し、
受付や場内誘導など、ロビーでお客様に対応するスタッフを「表方」と呼びます。
表方は作品より前に劇場でお客様が対するもの。その対応でお客様の心証も大きく左右します。

私がいつも気をつけたいと思うことは、小劇場特有のルールで「お客様に甘えない」こと。
飲食NG、携帯電話の電源OFF、途中入退場NG…
小劇場では当たり前のルールですが、他のサービスと比べるとこれはかなり特殊なルール。
小劇場はこういうものだから仕方ない、と何も考えずにお客様に押し付けないで、
サービスとして快適に観劇していただける対応を考えてみること。

チケット購入の仕方はわかりやすいか、
お子様連れのお客様にも観てもらえないか、
客席の快適さと一人でも多くのお客様に観ていただくこと、どちらを優先するか…。
ひとつひとつ検討してみることが、観劇へのハードルを下げてより多くの方に劇場に足を運んでもらうことにつながると思います。

佐和ぐりこ

 ぐりこの制作手帖 - その⑨ターゲット設定 

これまで自分たちの作品や演劇を観たことのない人に一人でも多く観てほしい!

というのは制作者・演劇人なら誰しも思うことですよね。
公演制作を行う際はまず、この作品を本当に必要としている・楽しんでくれる人はどんな人か?を想定し、
ターゲットを設定します。

ターゲット設定のポイントは、具体的に絞ること。
とにかく広くたくさんの人に!としたくなるものですが、八方美人では結局誰にも振り向いてもらえません。
特に年齢・性別などのプロフィールよりも「どんな趣味嗜好か・どんなことに悩んでいるか」という点を軸に考えるようにしています。

設定が具体的なほど、宣伝プランも考えやすくなります。
まだ出会っていない未来のお客様に、どんなアプローチをしたらこの作品に興味をもって足を運んでもらえるのか?
ターゲット目線で客観的に作品を捉え直すこともできる、大切な行程のひとつです。


佐和ぐりこ

 ぐりこの制作手帖 - その⑧ ツアー公演を終えて 

 第六回公演『白黒つかない』が終わりました。
オレンヂスタとしては初の2都市公演。大阪旗揚げ公演ともいえる心持ちで伺いました。

 大阪公演での情宣にあたって、私の知りうる限りでたくさんの方々にご協力いただきました。
芸術創造館「DOORS」で宣伝美術のWS、
SP水曜劇場で前作公演の映像配信、
DFG Osakaの「演劇のしおり」、
観劇三昧でグッズ販売と動画配信、
righteyeでの折込み委託、
それにインディペンデントシアターから「レコメンド公演」認定に、劇場泊などなど…。

遠方からも利用できる様々な取り組みのおかげで大阪に挑むことができました。
 なにより、名古屋から来た事を温かく迎えてくださった大阪の方々には感謝しきれません。
キツイ部分もありますが、それに有り余る「やってよかった」があるツアー公演でした。
(どんな公演でもそうだけど!)

 ぐりこの制作手帖 - その⑦ 制作の適性 

制作に向いているのはどんな人か。
いろいろな答えがあるでしょうが、私は「制作は誰にでもできる仕事」だと思っています。

制作の仕事は「舞台上の作品創作以外の、公演に関わる全て」というくらい広く、いろんな業務を含んでいます。事務能力、接客、手先が器用、流行に敏感etc…どんな特技でも生かす場面があります。
演劇に興味を持ったどんな人でも何かしらの形で関われるし、深く作品とも繋がれる。
そういう意味で誰にでも出来る役職だし、そうであってほしいと思います。

Next制作塾の課題の一つに「制作の疲弊を防ぐ」と掲げられるほど、現場を離れる制作者がたくさんいます。
志が高くて気配りの行き届く制作者の鑑のような人ほどそうなってしまうのが本当に惜しいです。
一人で抱えるとつぶれてしまう仕事量な分、
制作の敷居が下がって誰でもできる仕事にしていかなきゃと思いながら、この連載を書いています。


佐和ぐりこ

 ぐりこの制作手帖 - その⑥番外編・NPC2014in三重 

7月4〜6日の3日間、全国の20代の制作者合宿「Next Producers Camp2014 in三重」に参加しました。
NPCとは、制作の大先輩をナビゲーターに迎え、20余名の制作者が自分のビジョンを掲げて、
日々の業務から離れた地で演劇の未来をひたすら語り合う、なんとも贅沢な合宿。
ナビゲーターの方々の一言の重みにはっとしたり、同年代の制作者の姿勢を見習ったりと、
びっくりするぐらい刺激を受けまくる3日間を過ごしました。

私は今年30歳を迎える身でこれが最後と挑んだのですが、
中でもグッサリと胸に刻まれたのが、三重県文化会館の松浦リーダーに言われた
「ぐりこはもう勉強の時期は終わりだな」という言葉。

自分はまだまだと思う所は多々ありますが、学生時代から数えれば制作経験は10年を越えています。
演劇からもらうばかりではなく、恩返しをする何かを実行する段階。
やれることもやるべきこともたくさんあると気持ちを新たにしました。


佐和ぐりこ

 ぐりこの制作手帖 - その⑤ 劇団ビジョン  

 2009 年に立ち上げたオレンヂスタ。気づけば今年で5周年!
劇団化する際に団内では「5ヶ年計画」なるものを掲げていました。

「4年目で名古屋大阪公演、5年目で名古屋大阪東京3都市公演して解散!」

…「解散」は無事( ? ) 撤回したものの、1年遅れで2都市公演は実現できることになりました!

ビジョンと共に指針にしているのが、劇団理念「最高に最低なハッピーをあなたに」
この5年間あれこれとやってきましたが、この理念に最終的に沿えば何でもアリだと思った結果がコレです。
他にも「自分の人生は自分で切り開け」など…
なぜかニノ初期作品の台詞が団体理念に通じている部分が大きいのが面白いトコロです。

無理そうでも目標になるビジョンを持って活動したいタイプな我々、
次のビジョンは「5年後にイギリス公演」です!

…マジで? と思いつつも、10 周年までにやったろーじゃんな意気込みでこれからも臨んで参り
ますっ


佐和ぐりこ

 ぐりこの制作手帖 - その④ 劇団運営 

劇団運営ってそんな大それたお話ではないのですが、
オレンヂスタではこんな感じですってのを書いてみます。

現在オレンヂスタの団員は11名。
公演以外での活動は、
・団員もレポートしてくれている基礎稽古
・月1回のニコ生「ゆるトーク」
・月1回の劇団会議
・年1回の個人面談(通称Barにのぐり)
・不定期レクリエーション部
あとは団員個々の活動で美術部や放送部…といった感じです。

ニノが作品の、私が団体の、と責任を2人で分担していますが、
劇団の方針も公演の企画も2人で話し合って決めています。

主宰は私ですが、オレンヂスタはニノキノコスターの創る作品に惹かれた人たちが集まって出来た団体。
彼女のアイディアに
「ナンダッテー?! でも…できちゃったら面白い…!」
と思いながら全員で全力で実現のため取り組んじゃう、それがオレンヂスタ。

そんなことを通して団員全員の自己実現も叶う場でありたいなぁと思っております。

絶賛☆劇団員☆募集中☆

 ぐりこの制作手帖 - その③ 予算 

決して得意ではないですが、大事なことなので書いておきたい「お金」のお話。
公演の中でプロデューサーが担うべき部分が「お金」と「時間」と思ってます。

収入の面で、チケット代を決めて助成金申請して…というのももちろん大事ですが、
支出面でどこにどれだけお金をかけるかを決めるのも、作品の仕上がりや方向性に影響を与える大変クリエイティブな作業!
クオリティを上げるためにもお金は必要だしあるだけ使えてしまいますが、
予算をかければ絶対面白くなるかといえばそうとも限らないところが演劇の難しくも面白いところ。
とはいえ、現実はどう削るかばっかり考えてますが…。

自分含め団員に公演でギャランティが支払える団体になれるかどうかも、私のお財布勘定の手腕次第!なので、そうなれるようにと野心を抱いて毎度予算書に向かっています…。

あー、錬金術師になりてーぇ。
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